フィリップ国王陛下

1866年に日本とベルギーの間で修好通商条約が調印された時、建国されたばかりのベルギーは国際社会との関係を急速に深めつつあり、日本もまた鎖国後諸外国に門戸を開いたばかりでありました。両国は共にお互いを別世界の非常に遠い存在と認識しつつも、親しい関係を結ぶことが両国にとって新たなチャンスとの出会いとも思われていました。そしてその時以来150年間、両国は様々な分野で交流を深めつつ長きに渡る固い友情をあたためてきました。

日本の皇室と私の家族の個人的な友情もその一部であり続けてきました。最初のきっかけは1921年に私の曽祖父で時の国王アルベール一世が皇太子でおられた昭和天皇をお城にお迎えしたことに始まり、その後私自身も経済・通商ミッションの団長としてなど、個人的に日本を訪れる機会に何度も恵まれました。度々の訪日で日本の文化の奥深さを熟知し、両国の絆の強さを実感してまいりました。

ですから、日本国天皇陛下と共に「ベルギー・日本友好150周年」の名誉総裁を務めることは格別の喜びにございます。2016年の各種祝賀行事が、両国の友情の長きに渡るますますの発展につながるものとしてまいりましょう。

シャルル・ミシェル ベルギー国首相

150周年記念というものはそう度々おとずれるものではありません。このような機会に、私たちは一度手を止めて、長きにわたり築いてきた友好関係をじっくりと評価し、そして両国のはかりしれない重要な結びつきを再確認するのです。

2015年の5月に私は首相としてヨーロッパ圏外で最初の訪問地となる日本を訪れました。地理的に遠く離れた国である上に、文化の全く異なるベルギーと日本であるにもかかわらず、両国が同じ価値観を持ち、グローバルな世界の現在と将来に共通の展望を描いていることを実感いたしました。先進国として両国は、高齢化社会、新たな経済発展の模索、気候の変化や環境にかかわる諸問題など、さまざまな共通の難題に直面しています。ベルギーと日本は、全ての人々の権利と尊厳に基いた平和で秩序ある国際社会の構築を願い行動を共にしています。また、経済面で両国は良好な協力関係にあります。特に、成熟した経済社会の未来にとって重要な生命工学やエレクトロニックスといった先端技術や革新技術の分野での協力が盛んに行われています。そして、美術館やアーティストたちによって頻繁に開催されるすばらしい芸術プロジェクトの数々、大学間で実施されている質の高い交流などが、ベルギーと日本が培ってきた豊富な人的・文化的交流を物語っています。

2016年に安倍首相をブリュッセルにお迎えできますことを楽しみにしております。

両国の強い関係を讃えるとともに、その関係を礎に、パートナーとしてそして友人として共にに前進していけることを願っております。

ギュンテル・スレーワーゲン 駐日ベルギー王国大使

日本においてベルギーの代表となるほど外交官にとって光栄なことはありません。両国の150周年を祝うという時期に来日できましたことを比類ない機会であると思っております。

150年前、日本とベルギーは外交関係を樹立しました。駐日ベルギー大使として私は、一世紀半にわたり両国の外交に携わってきた日本とベルギーの前任者たちの恩恵に感謝せずにはいられません。しかしながら、外交は物語のわずかな部分にすぎません。日本とベルギーの強い関係は、両国の一般の人々の長い年月を通しての交流よってこそ築かれてきたものであり、それは今日一段と活発になっています。私は、ベルギーと日本の絆づくりに貢献されている両国の方々と毎日のように出会います。あらゆる分野のあらゆる経歴の方々であり、その交流の多様性と力強さに勇気づけられます。

友好150周年を祝うことにより、さまざまな交流が大きく注目されることでしょう。大事なことは、この記念事業が両国の絆を強化し、さらに新しい出会いを育て、新しい交流が生まれる機会となることです。日本とベルギーの友好のために、多くの方々に参加をいただけることを願っております。

安倍晋三 内閣総理大臣

親愛なるベルギーの皆様

日本政府と日本国民を代表し、日本とベルギーの外交関係樹立150周年を心よりお祝い申し上げます。日本とベルギーは、1866年に修好通商航海条約を締結して以来、皇室・王室間の特別な関係をその礎として、かけがえのない二国間の友好関係を築いてきました。

天皇皇后両陛下は1993年にベルギーを国賓として御訪問され、1999年には皇太子同妃両が、当時皇太子殿下であられたフィリップ国王陛下の結婚式に参列されるため、ベルギーを御訪問されました。そしてこの度、天皇陛下が「日本・ベルギー友好150周年」の日本側名誉総裁に御就任されたことは、日本がいかにベルギーとの関係を重視しているかの証であります。

私自身も、2014年にベルギーを訪問しました。また、2015年にはミシェル首相が来日されました。1年の間に首脳の相互訪問が実現したことは、大変喜ばしいことであり、今後もミシェル首相とともに、二国間関係を新たな次元に発展させていきたいと思います。

EUやNATOの本部を擁するブリュッセルは、欧州の首都であり、多数の日本企業が進出しています。また、日・ベルギー両国とも、世界に誇る文化を有していることは、特筆すべきことです。

日本とベルギーの豊かな文化的土壌を背景に、両国の友好親善を更に深めるため、外交関係樹立150周年の節目の年に、これをお祝いする多くの文化イベントが盛大に催されることは、大変有意義なことです。

ゲント市の複数会場で開催されるフラワーアレンジメントの祭典、ゲント・フローラリアでは、日本をテーマにしたフラワーアレンジメントが溢れ、ブリュッセル・フラワー・カーペットでは、ブリュッセル市の世界遺産でもある広場・グラン=プラスの一面が日本をテーマにした花弁のカーペットで埋め尽くされます。華やかに開催されますので、皆様、ぜひ足をお運びください。

150周年の記念イベントにベルギーの多くの皆様が参加され、両国の絆が一層育まれることを大いに期待しています。全ての関係者の方々の御尽力に深く感謝申し上げると共に、日本とベルギーの友好協力関係が、150周年の記念の年を通じて一層発展していくことを、心から祈念し、お祝いのメッセージといたします。

ヘルマン・ヴァンロンプイ 元欧州理事会議長

日本国が他国と、殊に我が国ベルギーを含む欧州との外交関係を築き、新しい時代の黎明を見てから150年という長い月日がたちました。

ベルギー・日本両国は混乱の時代を乗り越えて後、ここ数十年間で共通の利益と価値観に基づく強固な関係を構築してきました。そして日・EU自由貿易協定及びより広義な戦略的パートナーシップ提携のための協議を通してその関係はさらに発展しつつあります。繰り返される不安定要因、テロの脅威の中で今我々の価値観が試されています。しかしこういった苦境を経験し乗り越えてこそ両国の絆は一層深まります。

両国の王室・皇室の過去の公式訪問に象徴されるように日本・ベルギーの協力関係は順風満帆であります、そして2016年には外交樹立150周年を共に祝うことになります。ベルギーと日本はまさに盟友です。前ベルギー王国首相、初代EU大統領そして日欧友好の俳句大使として150周年に心からお祝い申し上げます。

石井正文 駐ベルギー日本国大使

2016年は、1866年に日本とベルギーの間で修好通商条約が調印されて樹立した外交関係の150周年を祝う年です。日本は、封建制による鎖国から西洋文明に広く門を開こうとする改革の時代にありました。一方ベルギーは産業革命に沸く若い独立国でした。150年を経て、両国の間には強い絆が築かれました。「日本・ベルギー友好150周年」は両国関係においてひとつの頂点となることでしょう。

長い時の流れの中で、両国は戦争と復興、国内外の政治経済の変容など、驚くほどの予想のつかない出来事を経験しました。しかし、波乱の続いた時代にあっても両国の友好関係は途切れることはありませんでした。今日、日本とベルギーは民主主義と自由を重んじる平和な国家として、世界中の人々と平和と発展を共有するために積極的に国際貢献を行っています。両国の友好の絆はいつの時代にもまして強く、また頼もしいものになっています。

150周年をともに祝いましょう。過去を振返り、そして未来のことを考えましょう。